目標到達1人、男子800メートルリレーに暗雲 平井監督「危機感」

 2016年リオデジャネイロ五輪で52年ぶりの銅メダルに輝いた男子800メートルリレーに暗雲が立ち込めた。200メートル自由形は代表権がある松元が制し、2位の江原(自衛隊)以下は、誰も代表入りの目安となる1分47秒08に届かなかった。新戦力として期待された19歳の吉田啓祐(日大)も振るわず、「力を出せず悔しい」とうつむいた。

 4~5月の代表合宿にはリレーの代表候補も集めて強化してきた。青写真は崩れた。日本代表の平井伯昌監督は「大変、危機感を感じている。今の記録が現状の力」と、渋い表情を浮かべた。

 今夏の世界選手権は東京五輪のリレー種目の出場枠を争うため選考基準を下げてチームを組む可能性が高い。平井監督は「上位に入るとなると、もっとレベルをあげないと」と思案顔だった。(川峯千尋)

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