5G時代を日米連携で導こう ハガティ米駐日大使ら寄稿

 われわれは、外国政府や悪意ある人物による妨害、不正行為、スパイ行為から自国の通信ネットワークを守る共通のセキュリティー上の利害を抱える。

 日本は安全保障上のリスクがある通信機器の使用を、政府契約において事実上禁止する政策方針を発表した。米国はさらに一歩踏み込み、政府機関のシステムで華為技術(ファーウェイ)など複数の中国企業が提供する技術の使用を禁止する措置を講じた。さらに最近の大統領令により、外国政府の規制を受ける可能性のある、信用できないテクノロジー企業への技術販売や、それらの企業が提供するテクノロジーの使用を禁止する権限が商務長官に与えられた。

 われわれは、既に信頼を得ているテクノロジー企業と安全な5Gネットワークを構築しようとする日本の携帯電話事業者の計画を評価する。日米は共に、経済成長を促し、国の安全を守り、オープンで透明性があり、相互運用が可能で、かつ安全な5Gネットワークを作ろうとする国際的な取り組みを主導している。

 このアプローチは、国際規範に反し日米両国の経済に悪影響を与える中国の不公平で有害なビジネス慣行から、自国民と自国企業を守ろうとする日米が共有する決意の一部でもある。日本は米国および欧州連合(EU)とともに、このような慣行を非難している。中国が市場を歪曲(わいきょく)する活動をやめない限り、われわれは真の協力関係を享受することはできないだろう。

 日米の明確な連携は、この重要分野での設備投資を深め、加速するために市場主導型テクノロジー企業が必要とする正確性や市場規模を提供する。われわれは、唯一無二の日米関係を活用し、市民、企業、市場を守る基準を設けたい。

 ウィリアム・F・ハガティ氏 米テネシー州出身。トランプ大統領から第30代駐日大使に指名され2017年8月着任。バンダービルト大卒。同大法科大学院で法務博士号を取得。父ブッシュ政権の競争力評議会スタッフを務めた。

 マーシャ・ブラックバーン氏 米ミシシッピ州出身。昨年の中間選挙でテネシー州7区選出の下院議員から同州上院選にくら替え出馬し、同州初の女性上院議員に。下院議員を8期務めた。共和党。ミシシッピ州立大卒。

 5G 携帯電話などに使われる通信の新規格で第5世代(Generation)の略。最高通信速度は現行の「4G」の100倍で、2019年中に各国で導入が本格化する。世界市場の4強はエリクソン(スウェーデン)とノキア(フィンランド)の欧州勢と、華為技術(ファーウェイ)に中興通訊(ZTE)を加えた中国2社。華為は既存インフラで約28%のシェアがあるとされる。