「本物の忍者体験を」滋賀・甲賀市が拠点施設整備へ

滋賀県甲賀市が整備する観光拠点施設のイメージ(同市提供)
滋賀県甲賀市が整備する観光拠点施設のイメージ(同市提供)

 「忍者の里」として知られる滋賀県甲賀市が、「忍の里プララ」(同市甲南町)をリニューアルし、忍者をテーマにした観光拠点施設を整備する計画を発表した。今年度中にも整備を開始し、史料の展示設備や玄関を改修し、来年7月の供用開始を目指す。令和7(2025)年の大阪・関西万博をにらみ、市内に散在する観光スポットの情報を集約。忍者ショーなど、忍者を体験・体感できるようにし、訪日観光客らを呼び込む。

 平成29年に、甲賀市と三重県伊賀市に残る忍者関連遺産が「忍びの里 伊賀・甲賀-リアル忍者を求めて-」の名称で、文化庁から「日本遺産」に認定されたことを受け、甲賀市は忍者を通じた観光客誘致と地域振興に力を注いでいる。

 甲賀市は同施設を甲賀流忍者を紹介する中核施設として位置づけて整備を行う。過去のアンケートなどから、特に欧米などからの観光客を呼び込むには「本物の忍者」を感じる体験を提供することが重要と判断。史料を展示する以外に、施設内に忍者ショーを行うステージを整備したり、近隣の古民家を活用して忍者屋敷を体験する設備を設ける。

 同施設には、市内に点在する忍者屋敷をはじめ、焼物の里として知られる信楽地区、油日神社や田村神社といった寺社などの観光資源をつなぐ中間地点としての役割も期待されているといい、同市の担当者は「単なる観光施設ではなく、観光のハブ(中枢)となる施設にしていく」と意気込む。

 古民家などの周辺施設の整備に関しては今後、中長期的に取り組むという。