朝晴れエッセー

息子の弁当・5月21日

昨年夏から小学校6年生の娘が長期入院となったため、家内と私が毎日交代で病室に泊まっているのですが、中学2年生の息子のお弁当も家内と私の交代で作ることとなりました。

家内が泊まった翌朝のお弁当は私が作っています。そして、今年1月から2月の1カ月間は、娘が神戸の病院へ一時転院して家内がその間病室に付き添ったため、弁当作りが私の出勤前の日課となりました。

息子は育ち盛りなので、しっかり食べさせないといけないと考え、揚げ物、煮物、総菜など、会社の帰りにコンビニやスーパー、デパ地下に立ち寄ることが習慣になりました。弁当を作り始めてから、息子の顔を見れば、「おいしかったか?」「ちゃんと食べたか?」と聞くので、息子は嫌がっています。

そういえば、自分が大学生のころ、父親から「今日の昼ごはんは何食べた?」「飲みに行ったら、ちゃんと食べてるか!」と口うるさく言われ、嫌だったことを思い出しました。自分も同じだなとおかしく、子供の体を心配する親の気持ちが今ごろになってよくわかりました。不思議なものです。「親の心、子知らず」です。

つい先日、家内が作っているお弁当を見て、唖然としました。ごはんもおかずも量が少なく、おかずは冷凍食品ばかりです。家内に「大丈夫か?」と聞くと、「お父さんはお弁当にお金をかけ過ぎ!」と怒られました。「父親の心、母親知らず」です。なかなか難しいものです。

楠本哲 58 堺市北区