欧州議会選

英離脱党党首、ファラージの復活 かつての「離脱党の顔」が再び支持を集めた理由は

支援者らと話すファラージ氏=17日、英中部ダドリーの広場(板東和正撮影)
支援者らと話すファラージ氏=17日、英中部ダドリーの広場(板東和正撮影)

 【ロンドン=板東和正】欧州議会選を前に、欧州連合(EU)離脱を訴える新党「離脱党」が英国で保守、労働の二大政党を上回る支持で首位に立つ。離脱党党首のファラージ氏(55)は、2016年の国民投票で独立党(UKIP)党首として離脱派を牽引(けんいん)した人物だ。表舞台から去った「離脱派の顔」がなぜ再び支持を集めているのか。離脱党の集会に参加し、理由を探った。

 ■既存政党への反撃

 「メイ政権は離脱すると約束したのに裏切った」

 17日、離脱派が多い英中部ダドリーの広場で行われた離脱党の集会で、ファラージ氏が怒りの表情でまくしたてていた。雨にもかかわらず、広場には100人を超える支援者が集まり、声援を送っていた。

 ファラージ氏が議会選で掲げた主な公約は「EUの関税同盟から完全に抜ける離脱」だ。4月に離脱党を旗揚げし、離脱交渉を長引かせているメイ政権や、関税同盟への恒久的な残留を求める最大野党・労働党に「反撃しよう」と有権者に呼びかける。英国では離脱が経済に及ぼす影響への懸念から残留を訴える国民が急増しているが、ファラージ氏は押され気味だった離脱派を「再び活気づけた」(有権者)といわれる。

 ファラージ氏が人気を集める理由は、既存政党やEUに対し、歯に衣(きぬ)着せず批判する姿勢にある。ファラージ氏はダドリーでの演説で、EUのトゥスク大統領、ユンケル欧州委員長らの名前を挙げ、「(離脱延期の交渉などで)見下した態度で英国に命令している」と声を荒らげた。

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