現地資料に両親の名前、出身地の番地「肉親の最期、知ってほしい」

 カウラ市は人道的な特例として墓地を掘り起こして分骨することを認め、遺灰が27年10月に故郷の墓に納められた。遺族の林康子さん(66)は「肉親の遺骨が無残な形ではなく、カウラの墓地で丁寧に埋葬されていたことを知り、救われた気持ちになった」と振り返った上で、今回のデータベースを歓迎する。

 「肉親の最期の場所を知るか、知らないかは大きな違い。データベースの情報がきっかけとなり、多くの遺族が埋葬を知ることを願っている」(高久清史)

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