反EU勢力が集結 欧州議会選へミラノで気勢

 【ミラノ(イタリア北部)=三井美奈】欧州連合(EU)を批判する極右や右派ポピュリズム(大衆迎合主義)政党が18日、ミラノ中心部で集会を開いた。23~26日の欧州議会選を前に、「EUのエリート政治打破」「移民流入の阻止」を掲げ、結束を誇示した。

 集会はイタリア与党「同盟」の党首、サルビーニ内相が呼びかけ、フランスの「国民連合」のルペン党首、「ドイツのための選択肢」(AfD)のモイテン共同党首ら十数カ国から党代表が集まった。

 サルビーニ氏は、イタリアが移民救助船の接岸を禁じたことを成果として強調。「欧州を変えるには、われわれが多数派にならねばならない」と訴えた。ルペン氏は「EUは、野蛮なグローバル化で不当競争や失業にあえいでいる。フランス人のフランスを取り戻す」と述べ、EU統合を主導するメルケル独首相やマクロン仏大統領への対抗意識をあらわにした。

 会場のドゥオーモ広場には雨の中、数千人が集結。同盟の支持者、ジャンピエトロ・ベレリさん(65)は「旅券も持たず、健康保険にも入っていない不法移民に国民のカネを使うべきでない。EUは問題を解決できない」と述べた。

 今月の各国世論調査によると、イタリアの同盟、フランスの国民連合は欧州議会選で国内首位をうかがう勢い。一方、オランダの自由党は、新興の反移民政党に支持票を奪われ、苦戦している。ハンガリーで反EU路線をとるオルバン首相の右派「フィデス・ハンガリー市民連盟」は18日の集会に参加せず、右派ポピュリズム陣営内には立場のズレがある。