姫路市沖の播磨灘で、タチウオの形状に似た珍しい深海魚「サケガシラ」が捕獲された。譲り受けた市立水族館によると、水深数十メートルの播磨灘で捕獲された事例は聞いたことがないといい、同館で近く標本を展示する。
サケガシラは9日午前、家島諸島西部沖合で漁業者の網で捕獲された。銀白色の細長い体に赤色の背びれがあり、体長102センチ。成長すると2メートル前後になるという。通常は日本周辺の沖合で水深200~500メートルに生息しているが、詳しい生態は分かっていない。
地震の前後に打ち上げられることがあり「地震魚」としても知られる。
市立水族館は「太平洋側から黒潮に流されて、偶然播磨灘に迷い込んだ可能性が高い。珍魚なので来館者に見てほしい」と話している。