甘い淡路島タマネギ 秘密は「吊り小屋」にあり 数値分析で判明

甘い淡路島タマネギ 秘密は「吊り小屋」にあり 数値分析で判明
甘い淡路島タマネギ 秘密は「吊り小屋」にあり 数値分析で判明
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 兵庫県・淡路島特産のタマネギを「吊(つ)り小屋」と呼ばれる島独自の屋外施設で貯蔵した場合、がん抑制や高血圧予防などに効果があり、甘みにも影響を与えるとされる物質「ケルセチン」の含有量が収穫時の1・5倍に増えることが吉備国際大学(同県南あわじ市)の金沢功助教(食品栄養学)の研究でわかった。他の生産地のように暗所貯蔵した場合はケルセチンは減少した。吊り小屋貯蔵の優位性はこれまでも言われてきたが、数値的に実証されたのは初めて。

 淡路島のタマネギ栽培は約130年前に始まった。タマネギは収穫後、乾燥させて出荷するが、淡路島では収穫後2~3カ月間、吊り小屋と呼ばれる屋根付きで吹きさらしの屋外施設の棚につるした状態で貯蔵する。

 離島特有の風通しの良さを生かした生活の知恵で、暗所で貯蔵する他の生産地にはない独自の手法だ。こうすると糖度が増し、おいしくなるとされ、貯蔵技術が進んだ現在も、島内の主産地である南あわじ市内で約700カ所の吊り小屋を利用して出荷している。

 この吊り小屋の優位性を数値的に実証しようと、淡路県民局南淡路農業改良センター(同市)などが金沢助教に依頼し、昨年6月から実験がスタートした。

 実験では、島特産の「ターザン」「もみじ3号」の2つの品種を使用。皮を除いた可食部のケルセチンなどの含有量(サンプル各15個の平均値)について、収穫時と2カ月後の吊り小屋貯蔵、暗所貯蔵の数値を調べた。

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