耳の不自由な大会ボランティア応募者に遠隔手話通訳ツール 日本財団ボラサポ

耳の不自由な大会ボランティア応募者に遠隔手話通訳ツール 日本財団ボラサポ
耳の不自由な大会ボランティア応募者に遠隔手話通訳ツール 日本財団ボラサポ
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 2020年東京五輪・パラリンピックでは11万人を超えるボランティアが活動する。大会組織委員会や東京都は現在、説明会や面談など応募者へのオリエンテーションを実施中だ。応募者の中にはさまざまな障害を抱える人もいるが、耳が不自由な人とのコミュニケーションは課題の一つ。日本財団ボランティアサポートセンター(ボラサポ)は4月から、テレビ電話による遠隔手話通訳ツールを提供し、「大会ボランティア」(フィールドキャスト)向けオリエンテーションに参加する聴覚障害者をサポートしている。

 4月10日。東京都内で行われたオリエンテーションに、江戸川区の会社員、三浦寿さん(38)は参加した。耳が不自由な三浦さんは「いつも助けられるのではなく、私たちも困っている人たちをサポートしたい」と、大会ボランティアに応募した。「外国から耳の聞こえない人がたくさんくるかもしれない」と、国際手話も勉強しているという。

 手話通訳が入った説明会を他の健常者と一緒に受けた後、三浦さんは面談に臨んだ。傍らにはタブレット。面談員の質問はタブレットの向こうにいるオペレーターが手話で訳し、三浦さんに伝えた。三浦さんは手話で返答し、それをオペレーターが音声化した。「インターネット回線が切れたらという心配はあったが、スムーズに話ができた。とても使いやすかった」。面談終了後、三浦さんは笑顔を浮かべた。

 遠隔手話通訳は聴覚障害者のコミュニケーションツールとして徐々に広がりつつある。日本財団は政府のモデル事業として13年から「電話リレーサービス」を実施しており、これをオリエンテーション会場に持ち込んだ形だ。ソフトには手話通訳だけでなく、筆談や音声認識機能もついており、状況に応じて使い分けが可能となっている。

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