「残念でならない」 保育園の運営法人が会見 大津事故

涙を抑えられず、机に伏せたレイモンド淡海保育園の若松ひろみ園長(手前から2人目)=8日午後、大津市(永田直也撮影)
涙を抑えられず、机に伏せたレイモンド淡海保育園の若松ひろみ園長(手前から2人目)=8日午後、大津市(永田直也撮影)

 レイモンド淡海保育園を運営する社会福祉法人檸檬(れもん)会(和歌山県紀の川市)は8日午後、大津市内で会見を開き、事故時の状況を説明した。

 「亡くなった園児の未来を思うと、残念でならない」。黒いスーツに身を包んだ法人の前田効多郎(こうたろう)理事長は深く頭を下げ、険しい表情で切り出した。

 同席した若松ひろみ園長は机に頭を付けるようにして伏せて泣き、亡くなった2人の園児について「とても素直でいつも笑顔だった。『園長先生』と言ってくれて、すごくかわいい子たちだった」と涙ながらに語った。

 散歩は園の日課で、園内に庭がないことなどから、琵琶湖畔などに出向き、遊ぶ時間を設けていたという。散歩のコースは6つあり、いずれも事前に職員が安全性などを入念に確認していたという。

 会見では、9日は休園にし、当面の間、散歩を自粛することを説明。園児や保護者、職員の精神面をケアができる態勢を整えることも明らかにした。

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