美形で脱走の女王 日本最小動物園のアイドル雌レッサーパンダ

美形で脱走の女王 日本最小動物園のアイドル雌レッサーパンダ
美形で脱走の女王 日本最小動物園のアイドル雌レッサーパンダ
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 「日本一小さな動物園」といわれ、無料で一般開放されている福井県の鯖江市西山動物園。飼育しているのは哺乳類と鳥類で計60頭・羽と少ないが、ワシントン条約で保護される希少動物・レッサーパンダの繁殖実績では国内有数を誇る。その西山動物園を代表するレッサーパンダで、繁殖のため貸し出されていた雌の「ミンファ」が5年ぶりに戻ってきた。美形の上、何度か脱走騒ぎを起こしたことから「脱走の女王」の異名を持つなどファンの間では知られた存在。3月からの復帰後も変わらぬ人気ぶりで、園の維持費をかせぐクラウドファンディングの実績向上にも一役買っている。

8頭の母親

 千葉県の市川市動植物園で平成18年6月に生まれたミンファは20年3月に西山動物園にやってきて、雄の「チャタ」との間に5頭の子を産み育てた。

 繁殖のため26年3月に神戸市立王子動物園(同市灘区)に貸し出され、雄の「ガイヤ」との間に雌の「ティアラ」と、雄の「ジャズ」、雌の「メロディー」の双子をもうけた。

 「ティアラ」の誕生は王子動物園では25年ぶりの繁殖成功という快挙で、花木久実子副園長は「ミンファとガイヤは美男美女カップルで人気があり、ミンファは子育ても頑張っていた」と振り返る。

「脱走の女王」の異名

 希少動物のレッサーパンダの繁殖に貢献してきたミンファだが、別の一面もある。

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