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歴代最長の9年超にわたって中国の駐日大使を務めてきた程永華(てい・えいか)氏の離任レセプションが7日、東京都千代田区のホテルで開かれた。会場には、安倍晋三首相をはじめ政財界などの関係者が多数集まった。
安倍首相はあいさつで、程氏について「幅広い人脈を築かれ、両国の架け橋として活躍された」と指摘。その上で「日中関係は完全に正常な軌道に戻った。そして今日、新たな発展を迎えつつある」と述べた。
程氏は「最もうれしかったのは、両国の方々とともに努力して国交正常化以来最も困難な時期を乗り越え、中日関係を正常な軌道に戻したことだ」と振り返った。会場では、福田康夫元首相や自民党の二階俊博幹事長らが程氏へのねぎらいの言葉を述べた。
程氏は、2010年2月から駐日大使を務めた。日本の政財界に人脈を持ち、12年9月の日本政府による尖閣諸島の国有化を機に冷え込んだ日中関係の橋渡し役を担った。程氏は今月中に帰国し、後任には孔鉉佑(こう・げんゆう)外務次官が就任する見通し。