各国メディアが「新たな時代の始まり」を報道

 天皇陛下が即位されたことを受け、世界各国・地域のメディアは、日本が「新たな時代の始まりを告げた」と報じ、陛下の来歴や人柄を紹介する記事を掲載した。

 【英国】BBC放送は、オックスフォード大学に留学され、テムズ川の水運史を研究していた陛下のご経歴に触れた上で「父親とは異なり、若いころ、自分自身の学問や夢を追求する機会があった」と指摘。陛下の回顧録では、留学期間を「最も幸福な時間」だったと振り返られていたと紹介した。家族思いの一面にも触れ、「一人娘の愛子さまの子育てで積極的な役割を果たされた」などと評価した。ロイター通信は1日、新元号「令和」を迎えた日本の様子を報道。深夜にカウントダウンイベントが開催されたり、花火が打ち上げられたりした盛り上がりに触れ「お祝いムードだ」と紹介した。

 【ドイツ】独公共放送ARDは、陛下が海外留学したことのある初の天皇で、皇后陛下も外交官の経験をもたれることを踏まえ、「世界的な問題に強く専心するかもしれない」とした。一方、独紙ウェルトは、陛下が皇太子時代に4度面会したというウルフ独元大統領のインタビューを掲載。ウルフ氏は陛下について「多くの本を読まれ、とても賢明な方だ。ドイツのためにも時間をいつも割いてくれる」と紹介した。

 【米国】ウォールストリート・ジャーナル紙は30日、上皇ご夫妻が譲位前、文化活動や被災地訪問を通じて皇室をより親しみやすい存在にするよう努められたなどと紹介した。

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