ベネズエラでクーデターか グアイド氏が蜂起呼びかけ

 【ニューヨーク=上塚真由】南米ベネズエラで独裁的なマドゥロ大統領に対抗し、暫定大統領就任を宣言した野党連合出身のグアイド国会議長が30日、首都カラカス近郊の空軍基地で、軍人らを従えてビデオ声明を発表し「権力の不当な侵害の終焉(しゅうえん)がきょう始まった」と表明した。グアイド氏は、マドゥロ氏の後ろ盾である軍の一部の支持を受けたとし、国民に蜂起を呼びかけた。マドゥロ政権側もクーデターの動きがあることを認めた。

 マドゥロ政権側のロドリゲス情報相は「反逆的な軍の小さなグループがクーデターを試みたが、われわれは制圧し、ベネズエラの平和を維持する」と、鎮圧する構えを見せた。

 米ホワイトハウスのサンダース報道官は30日、トランプ大統領は状況説明を受け、事態を注視しているとした。

 AP通信によると、グアイド氏は30日、自宅軟禁中の有力野党指導者レオポルド・ロペス氏とともに空軍基地に入った。ツイッターに投稿したビデオ声明で「勇敢な兵士らがわれわれの呼び掛けに応えた」と述べ、「通りに出て民主勢力を支持し自由を回復する必要がある」と訴えた。

 グアイド氏側に回った軍人の数は不明だが、ロイター通信によると、空軍基地近くで数十人の軍服姿の若者らに対し、政権側の治安部隊が催涙弾を発射。グアイド氏を支持する市民も集まったという。米CNNテレビの映像では銃声も鳴り響き混乱が広がっている。