【今どきワークスタイル】(5)ワーケーション 旅先や帰省先でも自由に仕事(2/2ページ) - 産経ニュース

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今どきワークスタイル

(5)ワーケーション 旅先や帰省先でも自由に仕事

 実際に、離職を踏みとどまった職員もいた。より責任ある業務を志願した介護士も。「介護事業は地域との関わりが大切。ワーケーションは理念の共有にも役立った」と振り返る。

 航空大手「日本航空」は平成29年から導入している。和歌山県白浜町の南紀白浜空港そばでテレワークをしながら、熊野古道の補修ボランティアや町との意見交換に参加する。

 個人での導入も推奨し、帰省先や旅先から定例会議に出席するなど、働きつつ、休暇も取る環境を整えている。

 ◆観光振興にも一役

 受け入れ先の整備も進む。不動産大手「三菱地所」は5月上旬、南紀白浜空港そばの「第2ITビジネスオフィス」にワーケーションオフィスを開業する。利用対象は同社のビルに入居する全国の約2200社。

 山形県大蔵村の肘折(ひじおり)温泉も、湯治しながら仕事や研修を行う企業向けのワーケーションを提案中。

 旅行大手「JTB」とSPBSは4月、ハワイでのワーケーションを支える企業向け旅行商品の販売を始めた。映画のロケ地で有名なクアロア牧場などにテントを張り、拠点とする。3年間で60社の利用を見込んでいる。

 SPBSの藤本洋介取締役(39)は「働く人の休息や企業の生産性向上だけでなく、平日に温泉やリゾート地の稼働もできる。何より、自然の中で働くことで普段と違う発想が生まれる」と拡大に意欲的だ。

 ≪編集後記

 海外の人気テレビドラマ「アグリーベティ」や小説でワーケーションが出るたび、なぜ企業幹部が全員、旅行中なのか不思議でしたが合点がいきました。福祉楽団は珍しいことに若手研修に導入。新しい働き方に敏でないと採用もままならない時代です。「人材育成と離職防止にワーケーションは役立つ」と、絆の深まりについても話していたのが印象的でした。(牛田久美)