最近は、秘境に生息している希少動物や、爬虫(はちゅう)類などをペットとして飼う人も珍しくないが、やはりペットの王道といえば昔から犬と猫。犬好き、猫好きともに、自分のペット自慢を語らせると止まらないし、そんな自慢話を延々、聞かされた方も少なくないだろう。
なので、犬と猫、どちらがペットとして優れているかといった質問には、永遠に答えが見つからず、論争だけが続くと思われていたのだが、何と米では先ごろ、その論争に決着がついたというのだ。
■犬派?猫派? どちらにしても実は鬱病が…
勝ったのは犬。犬を飼っている人の方が、猫を飼っている人より、はるかに幸福度が高かったことが学術調査で明らかになったのだ…。
4月5日付の米紙ワシントン・ポストや、そのワシントン・ポストを引用するなどした同月8日付の英紙インディペンデント(いずれも電子版)などが報じているのだが、米シカゴ大学の社会調査機関「NORC」が毎年行っている「総合的社会調査(GSS)」の昨年実施分で判明した。
GSSは1972年以来、米国人の考え方や態度、行動、属性に関するデータを収集しており、大麻の使用習慣から人間関係のあれこれに至るまで、あらゆる事柄について追跡調査している。
そんなGSSの昨年の調査で初めて、ペットに関する質問が登場したことで、今回の興味深い調査結果が浮き彫りになったのだ。