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女子ゴルフの第38回フジサンケイレディスクラシックは28日、川奈ホテルGC富士コースで最終ラウンドが行われ、19位でスタートした申ジエ(韓国)が大会のコース新記録となる63で回り、通算8アンダーで逆転優勝した。
前週を休養に充てた申ジエが、2週前に続く今季2勝目で31歳の誕生日を自ら祝った。7バーディーを重ねた後半9ホールのスコアは圧巻の29。「優勝より、6アンダーを出してトップ10に入ろうと思っていた。バーディーをいくつ取ったかも知らず、スコアを見てびっくりした」。驚異的な集中力で、難しいパットも次々と決めていった。
7打差逆転の原動力には同組で回った21歳の松田鈴英(れい)の頑張りを挙げた。「松田さんが前半に4バーディーを取った。私もいいプレーで上がりたいとスイッチが入った」。2014年から主戦場を日本に移して戦うベテランは「攻撃的に戦っているので、みんなレベルが高くなる」と台頭する日本の若手を高く評価。その上で「私も守りに入らず、さらに上を目指す」。謙虚な元世界女王の厳しいレッスンはまだまだ続く。(奥村信哉)