米倉が最高難度の新技「ヨネクラ」実施 五輪切符へ磨いた「ひねり」

 期待の視線を力に変えた。米倉は跳馬の1本目に、新技として認定されたばかりの「ヨネクラ」を選択。鮮やかな実施で15・266をマークし、会場をどよめかせた。

 「自分でも意識していた。2本目のヨー2もまとめられて、過去最高の出来だった」。国際大会と単純比較はできないものの、2本を合わせた決定点15・033は昨年の世界選手権種目別の優勝スコアを上回る。

 跳馬では伸身カサマツ2回ひねりの「ロペス」(演技価値点5・6)を跳べば強い選手と評価される。「ヨネクラ」(同6・0)はさらに半ひねり加えた技だ。側転するように跳馬に両手をついてから体をひねりきる瞬発力と技術、空中感覚が求められる。

 水鳥寿思強化本部長は「側転の時に(左右の)足を閉じることは難しいし、閉じているとなかなか、足が振り上がらない。米倉君はそれができているのがすごい」とみる。身長155センチ、体重49キロ、体脂肪率4%の米倉は、動きの軽さが最大の強みだ。

 福岡大4年生の21歳は種目別での東京五輪出場を狙う。日本が獲得できる枠は全種目を通じて「1」。選考対象となるワールドカップ(W杯)の成績で鉄棒の宮地、あん馬の亀山にリードを許している。「W杯で優勝を重ねないと出られない。そう簡単に成し遂げられない」。自身の名を冠した最高難度技を武器に、厳しい道を切り開く。(宝田将志)

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