彩人国記

「リアリティーこだわりたい」『クマ撃ちの女』作者 漫画家の安島藪太さん(35)

【彩人国記】「リアリティーこだわりたい」『クマ撃ちの女』作者 漫画家の安島藪太さん(35)
【彩人国記】「リアリティーこだわりたい」『クマ撃ちの女』作者 漫画家の安島藪太さん(35)
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 兼業猟師の31歳の女性が北海道を舞台にエゾヒグマを追う狩猟漫画「クマ撃ちの女」。生き物や自然の細密な描写が注目を集め、プロの猟師からも好評を博している。その作者で、所沢市在住の漫画家、安島薮太(やぶた)さん(35)に執筆に至った経緯や作品に込めた思いを聞いた。(竹之内秀介)

 --漫画家を志したきっかけは

 「もともとストップモーションアニメをやりたくて芸大に入った。ただ途中で漫画に興味が移り、他の先生のアシスタントを経て、『クマ撃ちの女』で初めて連載枠をいただいた」

 --狩猟をテーマにした理由は

 「最初は釣り漫画を描こうと考えたが、先駆者も多く、個性を出しづらいという結論に至り、断念した。その後、担当の編集さんと話し合い、過去に動物関係の漫画を描いた経験をいかして勝算のある狩猟漫画に挑戦した」

 --狩猟経験は

 「私は狩猟免許を持っていないが、幼少期に祖父の狩りに同伴したことがある。幼心にも強く生き抜こうとする動物たちの姿が目に焼き付きました。ある意味、これが動物と人間の関係に興味を抱くようになったきっかけかもしれない」

 --実際に取材に行かれたことは

 「昨年10月末に北海道に取材に行き、狩猟にも同行し、実際にエゾシカを撃つ場面を目にした。現場にはネタがたくさん転がっていて、取材は漫画を面白くさせる最良のスパイスと思った」

 --「クマ撃ちの女」は猟師の間でも評判との話があるが

 「執筆当初からプロにも読まれる作品を目指していたので、猟師の方から『よく描けている』とコメントをいただいたときはうれしかった。今後も猟師さんの体験を反映するなどして、できる限り、リアリティーにこだわりたい」

 --所沢に住んでいる理由は

 「何より東京までのアクセスの良さと家賃の安さが魅力的だった。それに昔から西武線沿線には同業者が多く住んでいるので、安心感も大きい。埼玉はクリエーティブな職業に向いている土地だと感じる」

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