野口英世賞に2博士 ワクチン研究で業績 医療人材育成に尽力

 政府は25日、アフリカの医学研究や医療活動に貢献した個人、団体をたたえる「野口英世アフリカ賞」の第3回受賞者に医学研究分野でコンゴのジャンジャック・ムエンベタムフム博士(77)、医療活動分野でウガンダのフランシス・ジャーバス・オマスワ博士(75)を選んだと発表した。

 授賞式と安倍晋三首相が主催する記念晩餐(ばんさん)会は、8月28~30日に横浜市で予定される第7回アフリカ開発会議(TICAD)に合わせて、同月30日に東京都内で開かれる。

 ムエンベタムフム氏はエボラウイルス研究を通じ、埋葬習慣が感染の主な原因であることを明らかにしたほか、感染症のワクチン研究でも業績を残した。

 オマスワ氏は、アフリカで外科専門大学を設立するなど医療・保健人材の育成に尽力した。世界エイズ・結核・マラリア対策基金を計画した一人でもある。

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