シャープの高精細パネル「IGZO」が第5世代に進化

第5世代の液晶パネル「IGZO」を採用したシャープの8Kモニター=24日、大阪市北区(織田淳嗣撮影)
第5世代の液晶パネル「IGZO」を採用したシャープの8Kモニター=24日、大阪市北区(織田淳嗣撮影)

 シャープは24日、低消費電力や高精細が特徴の液晶パネル「IGZO(イグゾー)」の第5世代を開発したと発表した。第4世代より映像の明るさや滑らかさが向上し、消費電力を1割抑えられるという。

 第5世代は今回の発表に先駆けて、昨年11月に発売された超高精細「8K」テレビに採用されている。シャープは今後、スマートフォンやタブレット端末など中小型の製品にも応用していく。

 IGZOには、「酸化物半導体」を用いた液晶の駆動装置が画素のひとつひとつに組み込まれている。第5世代はこの駆動装置を第4世代より小型化。バックライトからの光を多く取り込めるようになり、省電力化にも貢献した。

 IGZOは平成24年にシャープが量産を開始。現在は亀山第2工場(三重県亀山市)で生産し、中国のスマートフォンメーカーに大量納入するなど、液晶事業の主力商品となっている。

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