伊藤は中国の同学年に力負け、卓球世界選手権 シングルス3回戦敗退

 完敗だった。伊藤は女子シングルス3回戦で、同じ18歳の孫穎莎にパワーで圧倒され、1-4で敗退。試合前日には「ここで負けられない」と意気込んでいたが、選手層の厚い中国の壁にはね返された。

 相手は2017年の荻村杯ジャパン・オープンを制した若手の成長株。伊藤が「パワーがあって、すごく打ってくる」と認めていた通り、ラリー戦では力で終始押され、ミスを連発した。がら空きのコースを突かれ、ボールに一切触れられずに得点される場面も。第4ゲームを取り返して1-3としたが、第5ゲームは2点しか奪えず、なすすべなく終わった。

 3月のカタール・オープンと同じく、シングルス、ダブルス、混合ダブルスの計3種目で出場している今大会。この日も森薗と組む混合ダブルス1試合を戦ってから孫穎莎との戦いに臨んだが、連戦の疲労を差し引いても、球威と粘り強さで明らかに差があった。

 日本女子のエースは、残りのダブルス2種目で挽回を期すことになる。(岡野祐己)

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