「千人の自爆者を差し向ける」 スリランカのテロ、SNSで扇動(1/2ページ) - 産経ニュース

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「千人の自爆者を差し向ける」 スリランカのテロ、SNSで扇動

 【コロンボ=森浩】スリランカの最大都市コロンボなどで起きた連続テロは、地元のイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」の関与が濃厚となった。指導者はSNSを通じて大衆を扇動。グループの中心には裕福な一家もいた。スリランカの地下で、イスラム過激思想は静かに急速に拡大していた。

 「(異教徒を)地獄に突き落とすために千人の自爆者を差し向ける」

 事件前、こんな演説の動画がソーシャルメディアで駆けめぐった。NTJのザフラン・ハシム指導者によるもので、イスラム教徒の団結や決起を促した。

 関係者の話を総合すると、ハシム指導者はスリランカ東部バティカロア生まれ。今回のテロでは同地の教会も標的となった。過激な思想が地元でも受け入れられず、マドラサ(イスラム神学校)を放逐された経験もあるという。「アラビア語を流ちょうに操り、情熱的な演説で人を引きつけた」(近い関係者)。

 NTJの発足時期は2012年とも14年ともされる。同国のイスラム系団体「スリランカ・タウヒード・ジャマア」(STJ)から分派した。産経新聞の取材にSTJ関係者は「彼らは過激な思想を抱いて離れていった連中。こちらとはもう関係ない」と話した。

 NTJは18年暮れに仏像破壊事件を起こしたが、ハンマーを振り回して像を壊すという単純な犯行内容だった。わずか半年で急激に武装化が進んだ格好で、警察当局は国外のテロ組織の支援があったとみる。