小池百合子知事は24日、政策立案への助言などを行う特別秘書に、元副知事で全国信用保証協会連合会会長の村山寛司氏を充てる方針を固めた。
村山氏は都財政などに精通し、石原慎太郎元知事の下、平成22~24年に副知事を務めた。都議会自民党などとの関係が強かったことで知られる。小池氏と自民都連は28年の都知事選以来、対立関係が続いており、同党との関係修復を図る狙いがあるとみられる。
小池氏は「都庁では誰もが知っている方。実力、構想力、実行力は折り紙付きだと理解している」と述べ、今秋開催のラグビーワールドカップ(W杯)、2020年東京五輪・パラリンピックの成功に向け必要な人材との考えを示した。
特別秘書は2人体制だが、小池氏の就任以来、特別秘書を務めてきた野田数(かずさ)氏が都の監理団体社長に転じるため3月末に退任し、空席ができていた。