目標のメダルには遠く及ばず、「心残り。勝てた試合だった」と悔やしがった。水谷は韓国選手をリードしながらフルゲームの末に逆転負けを喫し、「最後」と明言して臨んだ個人戦はシングルス3回戦で幕を閉じた。
第1、2ゲームを連取し「これは勝てる」という手応えはあった。第3ゲームも序盤はリードしていたものの、長短のサーブでタイミングをずらされた。「無理してカウンターを狙った」が、ミスで自滅し逆転を許す。これでもまだ2-1と優勢だったが、焦りで「0-3で負けているような心境」になり、最後の第7ゲームも競り負けた。
2011、15年大会は8強入りを果たし「前回と今回はすぐに負けたので、世界選手権の雰囲気を味わえずに悔しい」と率直な思いを語った。
世界選手権は自身8度目となる今回が「最後」と思っているが、卓球人生は「これで終わりじゃない」。水谷は「一試合一試合、東京五輪につながるように練習して頑張っていきたい」と、次なる目標を2020年に切り替えた。(岡野祐己)