西武・山川、10号一番乗り「バロメーターはホームラン」

プロ野球ロッテ対西武 2回、先制の本塁打を放つ西武・山川穂高=ZOZOマリンスタジアム(田村亮介撮影)
プロ野球ロッテ対西武 2回、先制の本塁打を放つ西武・山川穂高=ZOZOマリンスタジアム(田村亮介撮影)

 プロ野球は24日、6試合が行われ、西武はロッテに4-1で勝った。昨季のパ・リーグの本塁打王、山川が今季初の1試合2本塁打を放ち、チームを勝利へと導いた。

 二回に左翼フェンス上方の壁のひさしを直撃する推定飛距離145メートルの先制9号ソロ。「ファウルにならないでくれ!」の思いが通じた超特大弾だった。三回には左翼席中段へ「打った瞬間にいったと思った」という2ラン。2年連続となる両リーグ一番乗りの10号となった。

 辻監督も「アグー(山川)の本塁打が大きかった。(1本目は)すごかった」と試合の大勢を決めた2発をたたえた。

 「自分にとって(調子)のバロメーターは本塁打」と言い切るほど、一発にこだわる。「練習でも柵越えしか狙わない。続けて打てればゾーン(極度の集中状態)に入れて、それが試合にも出る」と山川。

 この日の連続本塁打を「(ゾーンに)近いものはある」としながら「もっと温かくなれば体も動く」とさらなる全開状態を予言する。

 これで、本塁打と打点でリーグ単独トップに立った。「トップはうれしい。ずっとそこを譲らず、守れるように打席を継続していきたい」と意気込む。

 今季の目標に掲げる自身初の50本塁打超えへ順調なペースだが、「まだチームの勝利に貢献できる本塁打は少ない」と気を引き締めながら打席へ臨む。(三浦馨)

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