精密進入雄角指示灯が破損 山形空港トラブルで運輸安全委が現地調査

精密進入雄角指示灯が破損 山形空港トラブルで運輸安全委が現地調査
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 山形空港(山形県東根市)でフジドリームエアラインズ(FDA)の旅客機が離陸に失敗して滑走路を逸脱したトラブルで、運輸安全委員会の航空事故調査の吉田真治主管調査官ら航空事故調査官は24日、現地調査を行い、滑走路脇にある精密進入角指示灯が一部破損していたことを明らかにした。

 精密進入角指示灯は、着陸する航空機に適正な進入降下角度を示すもので、山形空港では滑走路の北、南に一つずつあり、北側が破損していた。吉田調査官は事故機前輪にキズがあり「前輪と精密進入角指示灯に当たり破損させた」との見方を示し、それ以外に機体の破損や異常はなかったが、滑走路に残ったタイヤの痕などから吉田調査官は「(事故機は)離陸しようと滑走を始めた早い段階から左へ動き、逸脱した」との見方を報道陣に示した。

 これに先立ち、吉田調査官らは、関係者の聞き取りや機体の確認などを実施した。

 事故機は23日午後4時45分ごろ、滑走路北側から発進し、離陸前に減速し進行方向左側にそれて植栽帯に停止した。吉田調査官は、事故機の走行距離は未定で、機体のフライトレコーダー(飛行記録装置)の解析を進め、当時の詳しい状況を調べ、できるだけ早い時期に調査結果を出したいとした。

 FDAによると、当該の山形発県営名古屋行き386便エンブラエルERJ175は、平成28年6月に新造機として購入。飛行時間などにより義務付けられている「重整備」は今年1月に行った。

 トラブル発生直後、滑走路は閉鎖され、乗客乗員64人にけがはなかった。24日は山形と羽田、山形と大阪を結ぶ計4便が欠航したが、滑走路は通常通り運用可能になった。午前11時前には県営名古屋発山形行きのFDA381便が到着した。