栃木知事、低投票率と議員なり手不足を懸念

〈統一地方選・栃木〉

 栃木県の福田富一知事は23日の記者会見で、今月投開票された統一地方選について、後半戦で選挙が行われた県内9市町議選全てで過去最低の投票率を更新したことに触れ、「議員へのなり手不足の問題と有権者の政治離れの問題。2つの問題にこれから向き合っていかないといけない。しっかりと対応していきたい」と述べた。

 宇都宮市議選で次男・陽(あきら)氏(35)が初当選したことについて問われると、「私を応援してくれている数多くの市議会議員がいるので、愚息が戦うのは頭の痛い問題だったが、本人の人生を左右する責任は取れないので容認した」と表情を引き締めた。

 一方、世襲批判については「そもそも政治家のなり手がいない時代。強い信念を持っている人であれば、親族が政治家ということに特別重きを置く必要はないのではないか。2世3世ではない方が望ましいが、排除するものではない」との見解を示した。

会員限定記事会員サービス詳細