日産副社長のスキラッチ氏退任 5年半ぶりCOO選任

 日産自動車は23日の取締役会で、5月16日付の役員人事を決めた。世界販売戦略を担当するダニエレ・スキラッチ副社長が15日付で退任する一方、最高執行責任者(COO)に、ものづくり全般を統括する山内康裕CCO(チーフ・コンペティティブ・オフィサー)が就任する。COOが選任されるのは、平成25年11月に志賀俊之・現取締役が退任して以来、約5年半ぶりとなる。

 副COOは品質担当のクリスチャン・ヴァンデンヘンデ執行役員が兼務する。国内販売担当の星野朝子専務執行役員とグローバル渉外担当の川口均専務執行役員、研究開発担当の中畔邦雄専務執行役員は副社長に就任。星野氏、川口氏らは日産の最高意思決定機関であるエグゼクティブ・コミッティ(EC)のメンバーに新たに加わるという。

 スキラッチ氏は前会長のカルロス・ゴーン被告に近く、辞意を固めていた。ゴーン被告逮捕後、外国人幹部の退任が相次いでいる。

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