6月28、29日に大阪市で開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、大阪府警はサミット前後4日間(27~30日)の阪神高速道路の通行規制の概要を発表した。大阪市内を走る環状線など10路線を対象に4日間、早朝から深夜まで通行止めが実施される。これほど大規模で長時間の規制が行われるのは災害以外では初めて。
府警などによると、交通規制の対象となるのは、環状線や大阪市内と関西国際空港を結ぶ湾岸線など10路線で、規制区間の交通量は1日約45万台。一般道などほかの路線については今後、規制内容が固まり次第公表する。
府警は全体の交通量を削減するため、マイカー、業務車両の利用自粛のほか、荷物については集配日の変更などを呼び掛けている。
要人が宿泊するホテルが集中する大阪市中心部と、会場となる人工島・咲(さき)洲(しま)の国際展示場「インテックス大阪」(大阪市住之江区)周辺を中心に規制。環状線などは4日間、早朝から深夜まで全面通行止めとなる。環状線の全面通行止めに伴い、環状線につながる路線も一部区間が全面通行止めとなる。
要人の関空-会場・ホテル間の移動に伴って規制される湾岸線は、期間の前半と後半で規制内容が大きく異なる。いずれも要人の移動と逆方向は通行できる見通し。関空と対岸を結ぶ関西空港連絡橋も、要人が移動中は同方向の通行が規制される。サミットの具体的なスケジュールは未定のため、要人の移動先や出入国時間が明らかになるにつれて、通行止めの範囲が広がる可能性もある。