三井不動産は22日、人工知能(AI)を使って、体験者それぞれ独自の演劇台本を即興で作成するシステムの報道陣向け説明会を開催した。同社の主力施設である東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区)が、「演劇の街」であることから、最先端技術と演劇がどのように融合していくかを模索するという。
ミッドタウン日比谷で開催される「Hibiya Festival」の一環として、5月1日~6日まで、一般の来場者を対象に体験会を開催する。
システムの体験者は、タブレット端末に好みの性別や年齢を入力し、端末にしゃべりかけたり、表情を撮影したりして基本データを入力。さらに、画面上に示される「決め言葉」のせりふを選択する。その上で、AIが12の基本ストーリーから自動的に1つを選び、せりふを変えていくことで、独自の台本を作り上げる。
完成まで5分程度。せりふをしゃべる際の表情や声の質を変化させれば、台本のできあがりは同じ人物でも異なってくるという。
同社は、ミッドタウン日比谷に企業が新技術を交流させることで、新しい事業を創出させることを目的にしたビジネス拠点を設置している。今回は、この施設を活用してイベントを実施する。