共産党と他党の溝が衆院2補選で露呈、参院選「相互推薦」に暗雲

 夏の参院選改選1人区で選挙協力を目指す立憲民主、国民民主、共産などの主要野党にとって、21日に投開票された衆院補欠選挙で突きつけられた課題は少なくない。沖縄3区補選では野党共闘の戦果を残すことができたが、大阪12区補選では共産党系候補への支援のあり方をめぐり足並みの乱れが際立った。

 「与えられた条件の中では最善の戦いをやった。(野党共闘に)禍根を残すなどということはない」

 共産党の志位和夫委員長は21日夜の記者会見で大阪12区補選をこう総括した。

 共産党は同党元衆院議員の宮本岳志氏を無所属で擁立し、他党が相乗りしやすい環境づくりを狙った。だが、共産党以外で宮本氏を推薦したのは自由党にとどまり、立憲民主党や国民民主党は自主投票で臨んだ。共産党系無所属候補という「クセ球」(国民民主党幹部)への対応に悩んだ結果、表立って応援することに二の足を踏んだわけだ。

 合併を目指す国民民主、自由両党にとっては、注目の国政選挙で戦いぶりが大きく分かれる事態にもなった。国民民主党の玉木雄一郎代表は、補選への対応の違いが合併構想に与える影響は「全くない」と強調するが、同じ党として一体感を醸成できるかという疑念は拭えない。

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