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山形県は20日、村山保健所管内の60代女性が、毒性のある植物を食べ、食中毒が起きたと発表した。女性は19日、西村山郡内の自宅庭に生えていた葉を採取、昼食にチヂミにして食べたところ、約30分後に寒気、吐き気、嘔吐の食中毒症状を呈し、医療機関を受診した。現在は回復している。
村山保健所は、患者が採取した植物を確認し、有毒植物のスイセンによる食中毒と断定した。
山形県では、春の山菜シーズンを迎え、山野草を採取する人が増えており、今回の事例も含め、食中毒は3件(4人)発生し、早くも昨年同期を上回っている。県は、(1)知っている植物だけを食べる(2)食用の山野草と有害の植物が一緒に生えていることが多いので慎重に採取する(3)自信のない山野草は取らない(4)調理前に知らない植物や不安を感じる植物が混じっていないか確認する(5)採取した山野草を安易に譲り渡したりしない-など注意を呼びかけている。
山形県食品安全衛生課の大貫典子食品衛生企画専門員は「ニラは臭いがあるのでまず臭いをかいでほしいし、山野草を採取するときに自信のないものはなるべく採取しないよう心がけてほしい」と呼びかけている。