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「2025年大阪・関西万博」の開催が決まり、関心が高まる万博。博覧会国際事務局(BIE、本部パリ)認定の博覧会として国内6例目、大規模博覧会としては2005(平成17)年の愛知万博以来だ。ところがその愛知万博。博覧会のカテゴリーをめぐり「大規模博覧会にあたる『登録博』」、「小規模博覧会の『認定博』」と解釈が割れている。調べると、今では忘れられた事実が浮かび上がってきた。
条約の狭間の“不運”
1970(昭和45)年の大阪万博以来の大型万博と銘打たれ、愛知県東部の丘陵地で開かれた愛知万博。掃除や警備のロボットなど未来の技術やシベリアの永久凍土に眠っていた「冷凍マンモス」などが注目を集め、約2200万人が来場した。
この万博の認識を経済産業省は「認定博になっている」とし、一方で外務省と愛知県は「登録博との認識」と答えた。
検証してみると、開催期間6カ月は登録博の条件(6週間以上6カ月以内)を満たす。また、認定博は会場規模を25ヘクタール以内に制限しているが、愛知万博は約170ヘクタールと認定博の条件に収まっていない。