朝鮮半島を読む

襲撃事件は北朝鮮崩壊の予兆か

 韓国の情報機関「国家情報院」の元対北室長がニュース専門テレビYTNのインタビューの中で、「自由朝鮮」が奪った情報について言及している。元室長は、北朝鮮の非核化や麻薬・武器密売に関する内部資料のほか暗号解読プログラムが含まれていた可能性を指摘した。

 元室長によると、奪われた内部資料の中に「北朝鮮は核保有国として軍縮交渉をしており、決して非核化はしない」といった北朝鮮側のスタンスを示す内容も含まれており、こうした情報はFBIを通じて、ハノイ会談の前にトランプ大統領やポンペオ国務長官ら米国側に伝えられたのではないかとみている。

 2度目の米朝首脳会談で、事前に合意文書が用意されていたにもかかわらず、トランプ氏がそれに署名しなかった背景には、こうした情報が影響したことも考えられる。

◇北朝鮮政権の実質的脅威になる可能性は?

 「自由朝鮮」について北朝鮮専門家はどうみているのか。韓国紙は「興味深い点は、脱北者の共同体から代替勢力が現れるときが来たのかということ」「北朝鮮内部への影響力がある場合、北朝鮮政権に実質的な脅威となる可能性がある」といった米国の北朝鮮専門家らの見方を紹介している。

 「自由朝鮮」は3月下旬、大使館襲撃事件に関連して「われわれの何人かはこの戦いの過程で投獄され、拷問され、または殺されるであろう」と表明した上で、構成メンバーを特定する行為は「北朝鮮の政権を支援することだ」と非難している。

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