本物人骨標本、全国14府県に拡大 学校現場に動揺

 群馬県教委も3月19日に県立高校2校で胎児や人の臓器などの標本計7点が保管されていたと明らかにした。翌20日には、秋田県教育庁も県立高の理科実験室から人の頭蓋骨を使った標本1点が見つかったとした。

明治期に“答え”

 なぜ、本物の骨格標本があるのか。順天堂大医学部の坂井建雄(たつお)教授(解剖学)は、その答えを明治期に見いだす。

 現在、本物は流通していないが、今回警視庁に廃棄物処理法違反容疑で書類送検された標本制作会社のように、1980年ごろまではインドなどから輸入する業者があったとされ、坂井教授も「実際にチラシを見たことがある」と話す。

 また、明治初期に各都道府県にあった公立の医学校では、人体解剖の一環として骨の標本が作られていたこともあったとされる。ただ、輸入したり、作ったりしていた医学校はその多くが廃校となり、坂井教授は「その際に近隣の学校に寄贈されたのではないか」とみている。

本物「どうする?」

 文部科学省によると、こうした事件性のない遺体の標本を学校などに保管することに法的な問題はない。ただ、統一的な指針といったものもなく、発見された学校は対応に苦慮する。

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