建国祝うはずが…文在寅大統領、式典欠席し訪米 北に振り回され

 文氏は昨年9月の南北首脳会談で、三・一運動の100周年を南北共同で記念することで合意。だが、念願の民族共同行事を北朝鮮側は直前に断った。臨時政府記念日の南北歴史共闘も一時は取り沙汰されたが、建国を1948年9月9日と定める北朝鮮は、そもそも臨時政府設立に冷ややかだ。北朝鮮にとって正統な歴史は、金日成(イルソン)主席の抗日革命史しかないためだ。

 韓国の左派が期待していた歴史をめぐる今年の南北の対日共闘は霧散したに等しい。結果として文氏は、2月の米朝首脳会談の物別れを受け、再び米朝の間で困惑し、北朝鮮に振り回されている状況だ。

 三・一運動記念日の式典では文氏が演説で「親日清算」を訴えたが、11日夜に予定されている臨時政府樹立100周年の式典は、その重要性を最も強調している大統領が皮肉にも不在となる。三・一運動の記念日同様、先人たちの「抗日」をたたえる内向きの記念日に終わりそうだ。

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