自民党は慢心を戒めよ 政治部与党キャップ・長嶋雅子

 産経新聞社など各社の世論調査では、維新系候補は、自民党支持層の5割を切り崩している。

 これほど野合批判が効き目があったのは、維新が掲げる大阪都構想を潰すべく、自民党府連がなりふり構わず野党共闘を繰り返してきた歴史があるからだ。

 しかも維新が府・市政のかじ取りを担った8年間で、沈滞していた大阪経済は明るさを取り戻した。平成30年の大阪に来た外国人観光客は前年比32万人増の1142万人で6年連続で過去最高を更新した。6月には20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれ、2025年の万博も開かれる。

 そんな成果に目をつぶり、国政で激しく対立する野党と手を組んで「打倒維新」に心血を注ぐ自民党府連の姿に保守層は飽き飽きしているのではないか。

 大阪だけではない。7日投開票の他の10道県知事選のうち福岡、島根でも自民党推薦候補が敗れた。軋(きし)みはあちこちに広がりつつある。

 自民党よ、慢心を戒めよ。自民党が結党以来、政権をほぼ独占できたのは、地方の民意を汲(く)む力が秀でたからではないか。民意を汲む努力を怠れば、今年最大の「政治決戦」である夏の参院選でも惨めな結果を招くことになる。(政治部与党キャップ 長嶋雅子)