浪速風

呉越同舟で沈没した反維新

「負けに不思議の負けなし」といわれるが、大阪ダブル選で反維新が敗れたのも不思議はない。敗因の一つは準備不足である。大阪維新の会の現職府知事、大阪市長が辞職して、入れ替わり出馬を示唆していたのに、ダブル選はなかろうと高をくくっていたのか、候補者が決まったのは告示直前だった。

▶さらに結果に大きく影響したのは「野合」批判であろう。自民党と公明党府本部が推薦した候補を他党も自主支援したが、地方選挙とはいえ、国会で激しくやり合っている立憲民主党や共産党との呉越同舟は有権者に理解しにくい。とくに共産への拒否反応から、本来の自民支持層も離れた。

▶首長選は大勝したものの大阪市議選で維新は過半数を得られず、大阪都構想の実現にはまだ幾つもハードルがある。だが、再び泥仕合になってはいけない。維新の松井一郎代表は「謙虚な心」で「丁寧な議論」と低姿勢だが、反維新も潔く住民投票を受け入れてはどうか。