一聞百見

着物に懸けた 噂のインスタ美女 川原マリアさん(32)/着物デザイナー(図案家) MICO PARADE(ミコパレード)社長

【一聞百見】着物に懸けた 噂のインスタ美女 川原マリアさん(32)/着物デザイナー(図案家) MICO PARADE(ミコパレード)社長
【一聞百見】着物に懸けた 噂のインスタ美女 川原マリアさん(32)/着物デザイナー(図案家) MICO PARADE(ミコパレード)社長
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センス抜群の着物美人のインスタグラム(写真共有アプリ)が人気らしい。そんな情報を聞きつけ、ネットで探し当てたのがこの人だった。京都に住む着物デザイナー(図案家)、川原マリアさん(32)。ご覧の通りの着物美人だが…あれ? それ、着物ですか? (聞き手 山上直子)

■着物をポップに・いいとこ取り

「はい。普通に着れば、普通の着物です」とにっこり。「今日はふんわりしたパニエ(アンダースカート)を2枚重ねにして、その上に水玉の着物を。スカート丈に合わせウエストでたたんで、帯締めと帯留め替わりにしているのはワンピースなどに使うベルト。あ、着物の下に着ているのはシャツです」

日本の伝統衣装である着物を現代感覚で着こなす川原さん。ハイヒールやブーツは当たり前、サングラスやベレー帽を合わせたり、ビスチェを帯の代わりに着けてみたり。インスタグラムで発表する着物姿の写真はまるでアートだ。フォロワー(登録者)は約1万8千人と、この1年ほどで3倍以上に急増した。若い女性のファッションリーダー的存在だが、本職は着物の柄のデザインを手がける図案家。一昨年にはオリジナルの着物ブランド「MICO PARADE(ミコパレード)」を立ち上げた。

「かわいい!」。この春、期間限定で大阪・梅田の阪急百貨店本店に川原さんの商品が並んだ。ポップだがどこかにさりげなく「和」を感じさせるテイストが人気の秘密だろう。「古典を知っているからこそできる表現だと思います。新しい発想とのいいとこ取り、かな」

長崎県出身。敬虔(けいけん)なカトリックの家に生まれ、シスターになるための学校(志願院)に入ったが、その道には進まなかった。「自分らしく生きたい」。そのために、もがき続けた10年があった。

■着物って必要?

芸名のようだが、川原マリアは本名だ。「6人きょうだいの末っ子で難産だったそうです。無事に生まれマリア様からの贈り物だと家族会議で。恐れ多いときょうだいは反対したそうです」と笑う。さまざまな仕事に就いたが、生活のためだけに働いていることに気づき、何がしたいのかを自分自身に問い直した。

「直感でしたが、着物。着物には今の日本人がなくしかけているもの、日本のアイデンティティーが凝縮されていると思った。だから京都に行こうと」。早速、ネットで探したデザイン会社で図案家に弟子入り。23歳になっていた。