サントリー酒類の「響」や「山崎」などがウイスキー部門最高賞を受賞したことで知られる英国の酒類国際品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」(ISC)で、昨年創業したばかりの宇都宮市の酒造会社、栃木リキュール(原百合子社長)が、リキュール部門に出品した4点全てで銀賞か銅賞を受賞した。
同社は県産果実を中心に国産の材料でクラフトリキュールを製造。黒豆、ユズを使ったそれぞれのリキュールが銀賞、県産イチゴとちおとめ、レモンを使ったそれぞれのリキュールが銅賞と4点全てが受賞する快挙。原社長は「全品が賞に入り、ちゃんとおいしく作れていると思い、ほっとした」と自信を深めていた。
リキュール部門の銀賞は世界各国のメーカーの49点が受賞し、国内からは同社を含め5点。銅賞は受賞52点のうち国内からは8点。国内からの受賞は大手メーカーの梅酒が中心だった。
原社長はバーテンダーからの転身。「リキュールを選ぶ際、受賞歴も参考にした経験があり、プロのバーテンダーが使いたいと思うような商品にしたいと応募した」。宇都宮市中心部の釜川沿いにある小さな工場から世界に発信していく。