福岡・大分両知事選あす投開票 現職リード、追う新人

 任期満了に伴う福岡、大分両県知事選は7日、投開票される。福岡では3選を目指す現職の小川洋氏(69)が、ともに新人で元厚生労働官僚の武内和久氏(47)=自民推薦=と、共産党県委員会副委員長の篠田清氏(70)=共産推薦=をリードする。大分は、5選を目指す現職の広瀬勝貞氏(76)と共産県委員会書記長の山下魁氏(42)の事実上の一騎打ちで、広瀬氏が幅広い支持を集める。

 福岡は、自民党が小川氏と武内氏で分裂し、最終盤まで激しい選挙戦が繰り広げられている。

 知名度で勝る小川氏は、県内各地で個人演説会などを開き、2期8年の実績をアピールする。地元選出の自民国会議員は、二階派を中心に約半数が小川氏支持に回った。

 政党推薦は受けていなが、公明党、立憲民主党が事実上支持し、自民支持団体の県医師連盟や県農政連のほか創価学会、連合福岡なども陣営に加わる。

 小川氏は「県民第一、県民の声を大切に、県民のために身を粉にして働く」などと訴える。

 武内氏は終盤、福岡、北九州両市など大票田を中心に、街頭演説をこまめにこなす。「新しい発想、若い力で前進する福岡県をつくっていく」と、産業振興や子供の医療費助成の拡充などを訴える。

 県内の麻生派国会議員が陣営の中心で、高島宗一郎福岡市長も全面支援する。ただ、分裂の影響で自民地方議員の一部は動きが鈍く、支持に広がりを欠く。

 加えて、応援に訪れた麻生派の塚田一郎国土交通副大臣が、下関北九州道路(関門新ルート)に関して「安倍晋三総理、麻生太郎副総理兼財務相に忖度(そんたく)した」などと発言、事実上更迭される事態に発展した。「冷や水」を浴びせられた格好に、陣営幹部は「何とか影響が出ないようにしなければ」と言葉少なだ。

 篠田氏は、県内全域で集会や街頭演説を重ねる。共産党の小池晃書記局長らが応援に入り、安倍政権や自民党に批判の矛先を向ける。篠田氏は「自民、公明中心の県政を、県民の命と暮らしを第一に応援する県政に変える」と繰り返す。

 大分は、広瀬氏が自民県連と公明県本部に加え、連合大分の推薦も得て、組織力で圧倒する。県内をくまなく回り、4期16年の実績を強調する。

 山下氏は共産組織を基盤に県内を演説して回るが、広がりに乏しい。

 新人の首藤淑子氏(52)も立候補している。

 また、九州・山口の8県議選と、福岡、熊本両市議選も7日に投開票される。

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