発達障害の子供、当たり前・我慢をほめて 大阪で講演会

発達障害への理解を訴える「発達障害啓発週間」(2~8日)に合わせ、府は5日、当事者への支援のあり方を考えるための講演会をドーンセンター(大阪市中央区)で開いた。堺市教育委員会の特別支援教育アドバイザー、山田充さんが支援方法を解説し、支援者ら約400人が聞き入った。

発達障害は自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの総称。生まれつきの脳機能の障害から、こだわりが強い、人の気持ちを読み取れないなど人によってさまざまな特性がある。

学校現場での支援について、山田さんは「不適切な支援方法を繰り返し、子供に失敗体験を重ねさせているケースがある。その子供の特徴を分析してから対応策を考えて」と強調。また、将来に向けてできることを少しずつ増やすことが大切であり、そのためには「できて当たり前のことを褒め、努力を褒め、我慢を褒めて」と訴えた。

大阪府高槻市でも、啓発週間に合わせて4日に講演会を開催。毎日新聞社の論説委員、野沢和弘さんがASDのある長男の子育てや取材での経験を話した。

発達障害者は、パニックを起こして暴れるなどの問題行動を起こすこともある。周囲は「危ないから」と押さえつけたりもするが、野沢さんは「本人の苦痛が増して行動がエスカレートするので、拘束をより強めることになり、虐待にもつながりかねない」と指摘。解決するには問題行動の原因となる苦痛を取り除く必要があり、「まずは障害特性を理解し、尊厳をもって接することが大切」と強調した。

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