統一地方選

二階氏のお膝元で自共混戦、和歌山県議選

 そして翌29年10月の衆院選。二階氏と楠本氏は3区で対決し、市内では二階氏の6715票に対し、楠本氏は5099票と善戦した。今年1月の市議選では、それまで自民党公認だった現職2人が無所属で当選するなど保守分裂の余波は続いた。ある市議は「市長選をめぐる反発は予想以上に強い」と明かす。

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 保守分裂のあおりを深刻に受け止める中村氏の陣営は「多くの『厳しい』という声をいただいている」と危機感をあらわにする。

 現在8期目の中村氏は、過去7回が無投票当選だった。唯一選挙戦となった23年は当時の民主党の新人に圧勝したが、自民党関係者は「市長を含めオール与党で戦った前回と今回は全く違う。中村氏自身にどれだけ票があるか読めない」と話す。

 中村氏も「1人区で『勝てる』と対抗馬を出されたこと自体が不徳の致すところ」と話し、市内をくまなく歩いて支持を訴える異例のどぶ板選挙を展開。「共産党に負けるわけにはいかない」と対抗心をみせる。

 さらに「二階氏のお膝元で議席を渡すわけにはいかない」と県議選で無投票当選した自民党現職の応援も受け、てこ入れを図る。

 市長選以降、色濃く残る保守分裂のしこりを解消できるか試される今回の選挙戦。中村氏の支持を表明する別の市議は「後援会から『なんで(中村氏を)応援してるんや』と反発されることもある」と明かした上で、期待もこめて語る。

 「(二階氏のお膝元で)議席を渡せば、政治は停滞する。それは有権者も理解してくれるはずだ」

■和歌山県議選・御坊市選挙区(定数1)

 楠本文郎64 元御坊市議  共新

 中村裕一59 党県政調会長 自現〔8〕

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