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「ミサイル発射、慌てるな」
戦後の台湾で、共産党の中国と対峙(たいじ)する一方、独裁的だった国民党政権を、内部から民主化した元総統の李登輝(り・とうき)。一滴の血も流すことのなかった「静かなる革命」と称された。日本統治時代の台湾に生まれ、京都帝国大学(現・京大)に学び、「22歳まで日本人だった」と話す。今年1月に満96歳となった李の人生を通し、日本や台湾、中国、米国などが複雑にからみあう東アジアの現代史を見つめ直す。(敬称略)
「2、3週間後、弾道ミサイルを台湾に向け発射するが、慌てなくていい」