「令和」号外に熱狂 ネット全盛に「確かな証求めた」 - 産経ニュース

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「令和」号外に熱狂 ネット全盛に「確かな証求めた」

1日、新元号「令和」が発表され、JR新橋駅周辺で配られた号外を求める人たち=東京都港区(宮崎瑞穂撮影)
1日、新元号「令和」が発表され、JR新橋駅周辺で配られた号外を求める人たち=東京都港区(宮崎瑞穂撮影)

 新元号の発表に際し、新聞各社が発行した号外には大勢の人が群れをなし、奪い合いのような状態に発展するケースもあった。インターネットのオークションサイトでは現在も高額の取引が続いている。ネット全盛の時代の中で紙媒体が求められた理由を、専門家は「歴史的瞬間に居合わせた証が求められた」と指摘する。

 都内での配布に携わった関係者によると、1日は、これまでの配布時とは違う雰囲気が漂っていた。車を降りた瞬間に群衆に囲まれ、用意した部数はすぐになくなった。切れ端を大事に持ち帰る人もおり、「こんなことは初めてだ」と振り返る。大阪駅前では、転倒する人が出て警察や救急車が出動する騒ぎに。

 一連の「号外騒動」は海外のメディアも報じた。オークションサイトには配布直後から各社の号外が出品され、無料の商品に1000~2000円前後の値が付けられる例もみられた。

 日本大の仲川秀樹教授(マスコミ論)は、昭和や平成の回顧がメディアで繰り返し取り上げられたことで、「コレクター心理が高まっていた」と説明。その上で、「新元号の発表を切り取る現場に、自分がいたという証しになる。デジタル社会であるが故に、記録性のある紙媒体の魅力や新鮮さが現れた」と分析する。