中国の次期駐日大使、知日派外務次官に

 【北京=西見由章】中国政府が程永華(てい・えいか)駐日大使(64)の後任として知日派の孔鉉佑(こう・げんゆう)外務次官(59)を充てる方針を固めたことが3日分かった。日中関係筋によると、程氏は5月上旬までに帰国する見通し。

 孔氏は朝鮮族出身。上海外国語学院で日本語を専攻し、駐大阪総領事館や日本大使館など日本での勤務経験は15年近くに上る。2017年春の時点で次期駐日大使への就任が有力視されていた。現在は朝鮮半島問題特別代表も兼務する。

 一方、程氏は任期が9年を超えて歴代最長となっていた。中国の習近平国家主席が6月に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて日本を訪問する見通しで、駐日大使の交代は習氏の訪日後と推測する向きもあった。

 程氏は創価大に留学後、1977年から書記官や公使などとして在日大使館に計4回勤務し、2010年2月に大使として着任。12年9月には日本政府による尖閣の国有化に中国当局が反発するなど、任期の大半は日中関係が冷え込んだ時期だったが、17年後半以降は関係改善の基調が続いている。程氏については「刺激的な発言も少なく安定感があった」(日中関係筋)との評もある。