浪速風

無差別、凶悪…に戦慄する平成事件史

朝刊掲載の「平成史」は、どのテーマも懐かしく、感慨深い。とくに28日付の「事件・事故」は、年表を見ながら、取材に走り回った日々を思い出した。平成の事件史で特筆すべきは、無差別・大量殺傷や凶悪な少年犯罪が多かったことだろう。「誰でもよかった」に慄然とする。

▶取材するうちに、胃のあたりがずんと重くなり、吐き気の前兆のような酸っぱいものが込み上げてくることがある。神戸の連続児童殺傷事件、和歌山の毒物カレー事件、大阪教育大付属池田小事件がそうだった。犯人の憎むべき行為に、人間のもっとも見たくない一面を見せられた思いがするのだ。

▶最近では相次ぐ児童虐待がある。防げたはずの犠牲を重ねて、ようやく関係機関が重い腰を上げ、法整備などが進む。かつてグリコ・森永事件が劇場型犯罪といわれたが、海外ではテロ犯がネット中継する時代だ。「平成史」から苦い教訓を読み取り、犯罪の変化に対応しなければいけない。