那須雪崩事故2年、8人犠牲の大田原高校で集会

雪崩事故犠牲者の追悼のため、献花する栃木県大田原市の津久井富雄市長=27日、大田原市紫塚の大田原高校(伊沢利幸撮影)
雪崩事故犠牲者の追悼のため、献花する栃木県大田原市の津久井富雄市長=27日、大田原市紫塚の大田原高校(伊沢利幸撮影)

 平成29年3月、栃木県那須町で登山講習中の高校生ら計8人が死亡した雪崩事故から2年となった27日、生徒、教諭が犠牲となった栃木県立大田原高校(大田原市紫塚)で1、2年生ら約470人が出席して全校集会が開かれた。同校によると、出席者が黙祷(もくとう)をささげた後、三森謙次校長が「人命尊重の精神と安全管理の重要性を生涯忘れないでほしい」と訴えた。

 終了後、三森校長は取材に応じ、「安全対策の見直しを図ってきたが、まだまだ不十分。今後も地道にやりながら、安全対策を徹底していきたい」と述べ、山岳部の活動については「当面は近県の山しか登らないが、その場合もOBが相当バックアップに入ってくれる。だが、安心することなく、徹底的に安全登山を心がける山岳部にしていきたい」と引き締めた。

 また、県高校体育連盟登山専門部長としても「専門部として事故の総括がまだできていないという指摘を受けている。誠心誠意、向き合っていきたい」との考えを示した。

 同校には同日午後、大田原市の津久井富雄市長が訪れ、玄関ホールの献花台に花を手向けた。津久井市長は「2年たったが、その傷はまだ癒えていない。遺族の思いを受け止め、二度と事故が起きてはならないと改めて感じた」と述べた。

 また、大田原市役所と那須町役場では同日朝、業務開始を前に職員が黙祷をささげ、犠牲者の冥福を祈った。大田原市は3月27日を「防災安全の日」に制定している。